2009年05月19日

2009年4月18日(土) 中国上海国際空手道選手権大会

筆不精でしばらくブログを休止していましたが、今回は先月開催された極真連合会中国上海国際大会(ゴンファン道場)についてお知らせします。
今大会は連合会の中国上海総本部はもちろんイラン・パキスタン・タイ・オーストラリア・イギリス・韓国・日本などの参加国で開催されました。参加人数は男女軽量級・中量級・重量級含めて55名でした。
観客は1500人程度かと思います。

連合会の長谷川一幸師範が来賓として来られていました。また元極真で日本誠心会の布目先生も参加されていました。大連道場からは私と指導員の浜井美香、選手2名セコンド1名、応援団7名の計10名前後で参加しました。

ゴンファン道場からの参加依頼もあり浜井派中国大連総本部からも2名参加させましたが、まだ両名ともに4級の緑帯ですので、はっきり言って時期尚早は間違いありません。そのうち1名(軽量級、梁英哲)は過去に日本でのフルコン大会に3回の交流試合参加経験がありましたが、もう1名(中量級、張海波)は交流試合も含めて全くの大会初参加でした。どちらにしてもこのような国際大会参加は無謀に近い状況でした。しかし道場生にチャレンジ精神を持たせるためにあえて参加させました。

はっきり言って2人とも完敗しても仕方ない状況といっていいでしょう。なぜなら中国上海総本部は10年の歴史を誇り、会員登録も3000人とも5000人ともいう盛況です。道場も10数箇所を擁し、以前昇段審査を見学したところなんと日本的なガチンコで20人30人組手もこなす道場だからです。黒帯の指導員も40名前後いるようです。そこの最強メンバーが出てくるのですから弱いわけはありません。私も何回か連合会の全日本大会で彼らの試合を何度か見ましたが、男子も女子も軽量級・中量級・重量級を問わず、本家日本の全日本クラスあるいは世界クラスと延長を重ねるほどの実力を持っているのを実際見ています。いくら分裂した日本勢とはいえ決して弱くはない本家に迫る実力の道場なのです。しかもイラン勢は昨年のタイでの組手世界選手権で上位を独占したイランナショナルチーム(イランの極真全流派の代表チーム)のメンバーです。

皆さんご存知の通り、このような国際大会や全日本大会に緑帯あたりで出場すれば、これは優勝候補の「組手慣らし相手」(咬ませ犬)としてチャンピオンと当てられるのが常識です。時期尚早で完敗どころか大怪我の危険性すら考えられます。そうなったら私の責任問題にすらなりかねない挑戦なのです。
しかしそれであればこそ私も久々に本気で真剣になりました。そこで数ヶ月、特別稽古会を設置し、3種類の特訓メニューを作成、選手2名を中心に有志10名で地獄の猛稽古を実施しました。

その日程や内容についてはすべてオリジナルの秘密特訓ですのでここでは書きませんが、特訓の心構え・覚悟から自分より明らかに強い相手との戦い方や心構え、試合の組立方や戦略、具体的な技や運足の使用法そして試合直前の精神安定法・肉体準備法、試合後の判定を待つ態度まですべてを徹底的にかつ具体的に教え込みました。これなら負けることはあっても完敗にはならない、あるいは2段クラスでも勝つ可能性があると言えるところまで徹底して教え込みました。何しろ私の日頃の指導力と責任が問われるのです。もちろん普段の稽古でも黄帯・緑帯クラスには相当気合を入れた移動稽古、ミット打ち・蹴り、連続技を指導して基礎的なレベルのスタミナをつけてあったことも幸いでした。

結果として両名とも大活躍でした。梁英哲君は1回戦本戦勝利、2回戦は延長で敗れたものの相手はその後軽量級で優勝しました。さらに初出場の張海波君(身長175センチ)はゴンファン道場の黒帯(身長182センチ)を本戦で2度下段回し蹴りでひっくり返し、判定は1-0で優勢、延長戦では副審判定2-2で互角。地元ゴンファン道場の黒帯相手にゴンファン道場の5審判の判定がこれです。これが何を意味するか分からないわけがありません。地元の優勝候補の黒帯に対してアウェイの緑帯に旗が上がるなんてことはありません。主審が地元の黒帯に上げて2-3で判定負けとなりましたが、内容はこの判定が物語るとおり実質勝利でした。しかしよく初出場でしかも国際大会で私の指導どおり動けたものです。教えた私もここまでできるとは!と驚きました。これは彼のまじめさと覚悟の賜物です。

困ったのは選手を応援に来ていた中国大連の8名の道場生でした。1人は怒りで涙まで流し、後のメンバーも判定が不公平じゃないか「会長どうにかならないのか?抗議してほしい。」という有様です。「確かに本来ならば張海波が少し勝っているが、これは不公平と言うより地元の審判は地元選手の攻撃ばかり見てしまうのでよほど差をつけないと勝てない。今回勝ってはいるがそれほど差は無い。」となだめました。極真の大会を何度も経験すればある程度は仕方が無いことだとわかるのですが、初めて参加した選手や観戦した応援団はショックを受けるのも無理の無いことです。そこでその後も何度かこの説明を繰り返し今後はもっと圧倒的に勝つようにがんばろうということで納得してもらいました。
しかしゴンファン道場の夜のお別れパーティではバイキング形式でしたが我々のテーブルだけまるで優勝したような大騒ぎで盛り上がりました。

さらに今回の大会で大きな収穫が2つありました。
一つはこの大会でのイランの男子中量級準優勝者と男子重量級チャンピオンそして日本の女子軽量級準優勝の選手(日本誠心会、布目師範のお嬢さんの布目愛美選手)が私が日ごろ大連で指導しているのとそっくりの組手をしていたことです。これには大連道場生一同驚いていました。おかげで私の指導どおりにやれば勝てると上海に来た道場生はみな理解したようなのです。
もう一つは試合慣れして自信を持っていた梁英哲君も自分の組手は古いし変わってなかったということを、初出場で活躍した張海棒君の組手を見て驚き、理解したのです。「今回会長の言うとおりにしていたら優勝できたかもしれません。これからは組手を変えます。」と言ってくれました。
今後の活躍が楽しみです。

しかもこれらの報告を大連に戻ってから、選手ばかりでなく応援団のメンバー全員からも上海に来れなかった道場生に上海大会の報告させたところ皆も大連道場の稽古のレベルの高さが少しは理解できたようでした。ただし上海に来たメンバーは「緑帯でも互角以上に優勝候補の黒帯と戦えた」ということで少し自信を持ちすぎてしまった為、頭を冷やさせなければならなくなり「ゴンファン道場は強いよ。君たちはまだまだだ。」と何度も言って聞かせなければならない有様でした。

何やかんやで今回の挑戦は無事に成功し、予想以上の成果と影響を大連の道場生にもたらしました。
いよいよ今年は茶帯クラスが出てきます。茶帯以上は私の開発した極真初の顔面有りのオリジナルシステムで指導するつもりです。極真ルールで最強はもちろん、顔面有りでも打撃系最強の極真空手をこの大連の地で完成させようと思っています。   押忍

2009年02月17日

第4回千葉県極真空手道選手権大会。浜井派三重県本部第1回極真カラテ新人交流試合

1.第4回千葉県極真空手道選手権大会(2009年2月8日、千葉ポートアリーナ)

極真会館千葉県田中道場(極真連合会)主催の極真空手グランプリ2009春を観戦してきました。
連合会田中規順先生主催のため、大石代悟師範・坂本恵義師範が来賓・審判として参加し、松井派を退会したばかりの木村靖彦君も審判として参加していました。
参加選手545名は極真千葉田中道場に加えて極真大石道場・坂本道場・木村道場・小井道場(心刀流)ばかりでなく、JKJO(日本空手審判機構)の空手道MAC・西山道場・フルコンタクトカラテスクール等他流派が数多く参戦し盛り上がっていました。
一般男子も新人や上級者で50名前後出場していましたが、これが極真の統一大会で開催されたらなどと考えながら観戦させてもらいました。

田中先生は大変まじめな空手家で極真に対する思いをパンフレットの大会実行委員長あいさつで述べられ、極真空手を単なる格闘技ではなく、あくまでも武道として指導・普及してゆこうとする姿勢には大変共感させられました。「極真空手は日本人の民族精神を具現化した日本文化の誇りであり、最後の武道であると信じています。」と率直に書かれていて好感が持てました。

また大石師範とは大会本部席で数時間歓談させていただき、今後の極真の統一大会開催に協力してゆこうということで意見を交換いたしました。特に坂本師範が企画している2009年11月7日・8日代々木第2体育館での極真統一全日本大会(JKJOの青少年統一全日本大会と同時開催)開催参加について話し合いました。
互いに組織が違いますからそう簡単に協力関係が作れるとは思いませんが、地道に進めていこうと思っています。
極真全流派もフルコンタクトカラテ他流派も含めての統一オープントーナメント全日本大会の開催は極真を地上最強の空手として復活させる絶対条件であり、極真道場生すべての夢だと私は考えます。極真空手はオープントーナメントでこそ地上最強を維持できるのです。
このブログを読んだ極真道場生は派閥を超えて是非参加していただきたいと考えています。

尚、坂本恵義師範から「是非浜井師範の審査会で7段の昇段審査を受けさせてほしい。」という申出がありましたので2009年8月9日の夏季審査会で70人組手を実施することになりました。
坂本師範は昨年2008年1月の極真連合会の世界大会(沖縄開催)に47歳で選手として参加され、確か3回戦(延長で2対3で判定負け)まで進出していた記憶があります。
道場でのスパーリングや組手なら20人くらいなら55歳の私でも可能ですが、試合となると話は全く違います。相手を殺すくらいの気迫と力・スピード・スタミナそして攻撃技・防御技すべてが高いレベルで要求されるのです。
そんな現役の坂本師範の昇段70人組手ですから浜井派の師範や選手に大きな刺激になると思い引き受けることにしました。
浜井派全支部から参加や見学を受け付けます。参加してください。

*閑話休題

久しぶりの千葉県訪問だったので、大会の翌日、武道の神様の千葉の香取神宮と茨城の鹿島神宮を訪問してきました。
香取神宮は経津主(フツヌシ)の神、鹿島神宮はタケミカヅチの神が御祭神です。
両神は出雲の大国主命神と話し合って日本の国を1つにしたことで有名な神々です。
つまり日向と出雲の統一を果たし大和国(ヤマトの国)=日本の基礎を築いた神々ということです。
この2神にアメノコヤネを加えた3神が日向系皇祖神ならびに天皇家の将軍であり武道の神ということです。
香取神宮はこじんまりした神宮ですが鹿島神宮は広大な森を擁する神社です。
両神社は電車で30分くらいの近隣です。
鹿島神宮には日本最古最大の直刀、御祭神タケミカヅチの神剣「フツノ御霊(ミタマ)の剣」(推定1300年前製作)が展示されています。この神剣は刀身2メートル25センチ、全長2メートル71センチのまっすぐな直刀です。
とても人間が振り回せる剣ではありません。一体誰が使ったのでしょうか?まさに神話の剣です。
一説によるとフツ・フルとはスサノオノミコトの父とスサノオノミコトの名前ではないかといわれています。つまり荒ぶる神(荒魂、アラミタマ)スサノオの神剣ということです。
ちなみにヤマトのミタマ(魂)はアラミタマ=荒魂「荒ぶる神」、ニギミタマ=和魂「平和をもたらす神」、サチ(キ?)ミタマ=幸魂「幸せをもたらす神」、クシキミタマ(クシミタマ)=奇魂「奇跡をもたらす神」と言われています。
   
この神剣の元祖のフツノミタマは石上神宮(奈良県石上市)に移された為、再製作されたということです。出雲から鹿島へ、鹿島から奈良へ移されたのでしょうか?
武道の神に興味のある方は是非一度尋ねて見てみてください。


2.三重県本部主催第1回極真カラテ新人交流試合(2009年2月15日、鈴鹿市武道館))

浜井派三重県本部長松原禎久本部長が第1回極真カラテ新人交流試合を開催しました。参加選手186名での新人らしいフレッシュな戦いが2面コートで展開していました。
敗者復活戦も設けられた為、朝10時から夜6時までの長丁場となりました。
松原本部長ならびに三重県本部の役員・スタッフの皆さん本当にご苦労様でした。

尚、今大会では浜井派三重・石川・福井・静岡・和歌山支部をはじめとして極真空手清武会(西田幸夫師範)・極真館・極真橋本道場に加えて他流の慎生会・無心拳・田中塾等から参加をいただきました。
ありがとうございました。

三重県浜井派での初めての大会開催ということで反省点もありましたが、今後改善してがんばってほしいと思います。

2008年12月20日

第2回JKJO全日本ジュニア空手道選手権大会と新刊本&DVD

1.第2回JKJO全日本ジュニア空手道選手権大会

百万石杯大会を選抜大会として今回浜井派から百万石杯で優勝・準優勝した約36名の参加者を出した大会でしたが、結果はベスト4にひとりベスト8に4~5人という結果でした。はっきり言って予想以上に厳しい結果であり、予想以上にレベルが高かった大会でした。
現時点ですでにジュニアの大会としては日本で一番高いレベルです。昨年500名、今回は700名の参加でしたが来年はもっと多くなりそうです。参加人数の増加に伴い、選手の強さや技術もどんどん進化するでしょう。選手や父兄のマナーも向上しています。汚い野次などあまりありませんでした。
試合前の選手や父兄へのマナーの注意が効果を発揮したようです。また審判技術も向上していると感じました。
200以上の道場が集まっての開催ですからいろいろあるとは思いますが、順調に成長していってくれればと思います。
来年は11月7日・8日の二日間、代々木第2体育館で第3回JKJO全日本ジュニア選手権とその団体戦、そして一般部の全日本を開催するとのことです。それは極真の全日本になるということです。


2.新刊本「カラテ革命家浜井識安、極真新理論」

今週中にもDVD付き書籍が発売されます。
286ページ、DVD1時間47分という充実した内容です。
本の内容は、池袋時代の極真の基本を正確に再現した上で、それに新しい技術と浜井理論を加えて「極真ルールでも顔面有りでも勝てる空手の基本・移動・連続技・約束組手」を提案しました。
さらに技術にとどまらず、その技術を生み育てる極真精神・日本武道精神についても徹底追及しました。この本を読めば極真の原点に帰り、武道の初心に戻ることができます。
本のできは自分の中では90点ですが、DVDのできは時間の都合で60点というところです。あと30分は欲しかった。
それでも選手ばかりでなく、指導者にも具体的に指導に直接役立つ技術と精神を示せたのではないかと自負しています。
顔面ありにも対応できる基本・移動・連続技・約束組手を示して、ボクシングやキックボクシングに頼らなくとも基本から顔面ありの技術が身に付けられるようにしています。
選手・指導者の各個人が自分の空手の完成に十分役立てる内容ですので極真関係者ばかりでなくフルコンタクト空手関係者にも是非読んでいただきたいと考えています。
  

2008年11月14日

3年の修行=3年の刑務所生活?

大連で極真空手を教え始めて1年を過ぎました。
1周年記念はまだできません。「ある目標が達成されてない」からです。
その目標は今は言えませんが、達成したらお知らせします。
でも順調に道場生は増えています。入会者は1年で200人を超えました。
しかし私にとって言葉も分からないし習慣も法律も人間関係も気候も食べ物も水も空気も違う大連はやはり違和感だらけです。失敗だらけです。でも不思議とあまり苦にはならない。
それは故大山倍達総裁の言葉のおかげなのです。
「厳しい修行といっても3年刑務所に入ったつもりでやればなんでもないよ。」
その通りです。すごく実感できてます。
会社を売脚して事業を引退し、ある程度の資産はできましたがやはり人生のやりがいは必要です。
つらいこといやなことは生きている限り続きます。
外国での道場経営・空手道指導など問題だらけです。
しかし故大山総裁が言うとおり刑務所に入ったと思えば何でもありません。
やりがいで一杯です。
石川県で支部長になって8年間、極真空手の指導1本やりで水口・増田君が育ってくれました。
その後事業に中心を移して20年、各支部長たちの頑張りで少年部が増え、道場生総数が1200人を超えました。
今また強い一般部の選手を自らの手で育てようと思っています。
極真ルールでも顔面ありでも最強の選手を育てるつもりで頑張ります。
不自由は一杯ありますし、なにがなんだか分からないけれど楽しい毎日です。
これが極真武道空手の原点だなあとつくづく感じています。
「3年間刑務所に入ったつもりで浜井頑張れよ。」と故大山総裁に励まされている毎日です。
総裁ありがとうございます。   押忍

追伸。
日本全国の空手家の皆さんそして浜井派の本部長・支部長・OBの皆さん、もう一度原点から自分の本物の空手を考えてみましょう。あなたの空手道人生の原点は何だったでしょうか?
どうしてあなたは今ここにいるのですか?
そう考えると苦労しててもつらくても、もっともっと空手が楽しくなりますよ。   押忍


2008年11月13日

雑感

1.極真カラテ革命(浜井理論の秘密)<仮題>の発売日が12月23日に決定しました。

この本とDVDは
①日本武道・極真武道空手の精神、故大山倍達総裁の精神を紹介し解説する。

②極真空手発祥の地である池袋総本部道場での極真空手の基本稽古・移動稽古・型稽古を一切変更せずに正確に再現する。
その上で、極真ルールで強くなる為の基本稽古・移動稽古・連続技(コンビネーション)・約束組手・自由組手の浜井理論とその実技を紹介する。

③顔面ありでも戦えるように基本稽古・移動稽古・連続技(コンビネーション)・約束組手・自由組手を浜井理論によって再構築し実技を紹介する。

④ただしアマチュアは極真ルールの試合にのみ参加する。アマチュアは顔面ありは稽古はするが試合はしない。顔面ありの試合はプロ志向の道場生のみの参加とする。
   
ある意味、この本とDVDは「打撃系格闘技として極真空手を完成させる」ことを目的としています。
そのつもりで私の40年間のカラテ人生の精神と技術のほとんどを公開したつもりです。
時間や紙面の関係で表現しきれなかったりした部分もありますが、重要な部分はほぼ書かれていると思います。

ご期待下さい。


2.2008年10月13日、ケイオスマッドマックス3を観戦して

ディファ有明で拳真館羽山威行館長主催の大会を観戦してきました。
グローブなし、バンデージのみ、肘打ちあり、首相撲あり、頭突きありの過激なルールの大会です。
もちろんプロ志向の選手のみの大会で、羽山館長から折茂選手を預かり顔面ありの指導を依頼されて合宿稽古をつけ浜井派として参加させました。

浜井派全体としてとして今後もマッドマックスやキックボクシングに参戦する予定はありません
が私個人としてはプロ志向の選手を指導することは今後もあるでしょうし、キックボクシングやマッドマックスも選手個人の希望があれば参戦させるつもりです。

さてマッドマックスの大会ですが、
①試合ルールの整備が必要だと感じました。肘打ちや首相撲があるためクリンチが多く、華麗なパンチや蹴りのコンビネーションが出にくくなっています。つまり見所が出にくいわけです。

②肘打ちや頭突きで流血しやすく、そのたびに試合の流れが止まってしまっていました。

③しかもセコンドも大会ドクターも止血の技術を持っていないようでした。

④空手家の入場テーマ音楽がユーロビートでは違和感がありました。できれば武道家らしい太鼓等での入場が好ましいと思いました。

しかし選手の姿勢は真剣そのもので感動させられました。

試合前から羽山館長には「キワモノ扱いされないように、いやキワモノ扱いされても空手家は武道の姿勢を崩さず、派手な言動や挑発はさけてほしい。」とお願いしてあったので選手もそれを心得ていてくれたようでした。相手がどうあれ武道家はその姿勢をあくまで武道家として通すべきでしょう。

極真の大会も今では安全と理解されていますが40年前の第1回大会など「殺人空手大会」などと揶揄されキワモノ扱いされていたのです。しかし故大山総裁は武道の姿勢を決して崩しませんでした。
さらに故大山総裁は「空手は常にスポーツ化し弱体化する傾向がある。空手には武術性というカンフル剤を打つ必要がある。」とおっしゃっていたことを覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
極真会館浜井派としてマッドマックスのような過激な大会がメジャーにならないとしてもいつでも戦えるように技術を磨いておくべきと考えます。


3.11月3日極真館の第6回全日本大会が浜井派の全日本型大会と重なって見にいけなかったのは残念でした。

極真館の盧山館長はロシアで優勝した選手がガッツポーズをしたため失格にしたと聞いています。
相当揉めたようですが、その武道へのこだわりは非常に大切であると思います。その極真館の大会ですから、来年は是非観戦したいと思っています。


4.11月9日連合会全日本大会と白蓮会館第2回世界大会を観戦してきました。

同日だったので午前中に白蓮の世界大会を午後から連合会の全日本を観戦しました。
白蓮会館という一フルコンの団体が世界大会を開くということは大変なことだと思います。
前夜のパーティでブラジルのアデミール・コスタ(現勢和会)と20年ぶりに再会しました。
少し太っていました。極真會の水口敏夫館長と共に二人ともそれぞれ世界チャンピオンの中村誠・松井章圭に勝った男ということで紹介されていました。元師匠としても嬉しい限りでした。
連合会の全日本大会は決勝まで見ましたが、決勝も含めて大変熱気のある大会でした。
浜井派は少年部は充実していますが、一般部が低迷して久しい状況です。頑張りましょう。

2008年11月05日

長らくご無沙汰していました。
北信越・百万石杯や全日本型大会も無事終了できました。
型大会も非常に高いレベルで競うことができました。支部長の皆さんや御父兄の熱意を感じたのは私ひとりではないと思います。
羽場(章浩)大会統括本部長・北川大会実行委員長<北信越・百万石杯>・松下大会実行委員長<型大会>・中島支部長を初めとして支部長の皆さんそして各支部の役員の皆さんのご協力、心より感謝します。
北陸というこの地方で、この参加人数、このレベルで大会を継続することは本当に至難の業です。
多くの皆さんの協力がなければ絶対に不可能です。本当にありがとうございました。

今回北信越・百万石杯はJKJO(日本空手審判機構)から依頼されて、12月のJKJO選抜全日本大会出場の北陸選抜大会となったわけですが、先日(10月31日)にJKJOの北海道札幌での定例会議に北川大会実行委員長と共に参加してきました。審判機構として極真以外の数百ものフルコンタクト空手道場が参加している最大の団体がJKJOであり、審判機構でありながら選抜全日本を開催する努力と功績は大変大きいものであると考えます。一口に数百と言う道場が参加していると言いますが、我々極真の組織が4分5裂している上、さらに細分化が進み、同じテーブルに着くことさえできない状況を考えればそれがいかに大変なことか想像できると思います。

JKJOは極真会館とは組織が違いますが、紛れもなく故大山総裁が創出したフルコンタクトルールで青少年を指導する大きな団体の一つに成長しています。それは参加メンバーの多くがやはり大なり小なり極真と関係する人材であり、彼らが自覚するしないにかかわらず青少年の育成に責任ある団体となっているということです。その証拠に極真坂本道場や極真會水口館長、極真連合会の今井先生など多くの極真からの参加者がいました。それゆえ会議の最後に「あくまでも一武道家としての個人的なお願いですが、JKJOがこれからも青少年の育成の役割をさらに強めて成長拡大してゆく為には、格闘技として強いばかりでなく、強いがゆえに礼儀・節度を青少年に厳しく指導してもらいたい。それゆえ難しい武道の格言ではなく、子供にも理解しやすい言葉をパンフレット等に載せて指導してほしい。それがこのルールを創出した故大山総裁への恩返しと考えてほしい。」ということをお願いしてきました。
子供に理解しやすい言葉とは
 武道の精神は力と感謝だよ
 親孝行が人として1番大切だよ
 おじいちゃん・おばあちゃんを大事にするんだよ
 年長者・先輩を敬えよ
 卑怯な振る舞いは人として恥だよ
 多勢に無勢は卑怯だよ
 弱いものいじめはしちゃいけないよ
 義を見てせざるは勇なきなり(人が困っているときに助けないのは勇気がないことだよ)
 人生で大切なのは勇気と我慢だよ
 実るほど頭(こうべ)を垂るる稲穂かな(強い人、豊かな人、成功した人ほど謙虚になるものだよ)
 人生の困難・苦難は人を磨く試練だよ。そして成功も実は人としての試練だよ。
つまりこれらは「日本の心」です。
これらの言葉は武道家ではなくとも、昔は大人や親が常に子供たちに言って聞かせる言葉でした。
アメリカ発のバブル崩壊=強欲資本主義の終焉といわれる現在、日本の心と武道精神が復活する時代ではないかと感じます。生活は厳しくなるでしょうが、忍耐や我慢、足るを知る絶好の試練のチャンスではないでしょうか?
幸いJKJOの代表の皆さんもこの趣旨を理解していただいたよう思いました。
流派や思想は違うとはいえ、同じルールをルーツとするメンバーの皆さんが武道空手の理念に賛同し、青少年教育に尽力してくれることは大変意義のあることだという思いを強くして会議を後にしました。
その後は北海道名物のジンギスカン焼きを親睦会で賞味し、解散となりました。
このようなメンバーはやはり故大山総裁がいなければ決して出会うことの人たちです。
この原点を忘れず、浜井派としての活動を継続していくつもりです。

さて12月末に「極真カラテ革命(浜井理論の秘密)」が出版できそうです。
私の空手家としての集大成であり、極真カラテを完成させる技術体系と日本武道精神・極真武道精神の世界的価値を示した本とDVDにしたいと考えています。
現在最終校正に入っています。 
出版されたら立ち読みでもいいですから、目を通されてください。   押忍

2008年07月27日

今制作している「極真フルコンカラテ革命」(仮題)について

今までの私の空手や柔道、ボクシングや柔術の経験を集大成した本とDVDを制作中です。
これによって私は極真空手を顔面有りの打撃系格闘技にも総合格闘技にも対応、勝利できる打撃系格闘技として完結させたいと考えています。
極真ルールで強くなる技術を示すことはもちろん、他の顔面ありの格闘技に顔面攻防の技術を丸投げで外注したり学んだりしなくとも極真の技術の中で完結できることを示すことも目的の一つです。

ただし私はこの作品を単なる空手の技術書にするつもりはありません。改めて極真の精神の本質を示し、それをより高める武道精神の啓蒙書とするつもりです。まず自分自身の為に、次に極真空手・極真ルール・フルコンタクトカラテを愛し、極真の精神を愛する人々の為に、最後に日本と日本人や世界という社会の為に。
まだまだ私自身が未熟であることを承知の上で挑戦するつもりです。

その制作の為に改めて故大山倍達総裁の遺稿とも言うべき「極真の精神」<今後の武道はどうあるべきか?>(1994年7月10日第1冊刷発売、市井社発行、著者大山倍達)を読んでみました。
すばらしい著作です。その最初の文を一部ですが紹介しておきましょう。

第1章 極真精神が世界を救う
(1)日本の武士道こそが世界の指導理念 
   人間精神の芸術品ー武士道
   日本の武道は、また武道精神は、日本の歴史が作り出した最高度のものである。
   精神と人生、生活の細部にまで至り、人間性すべてに及ぶ人間修養法の、またその結果の芸術   品ともいうべきものであろう。

どうですか?故大山総裁は極真武道空手を強い信念を持ってこのように捉えているのです。
しかも肝心の日本や日本人が武道や武士道を古くさいもの、時代の流行から外れているもの、すでに遠い歴史の中で終わったものとしてないがしろにしているのを充分承知した上でです。

何故、故大山総裁は武道や武士道にこのような確固たる信念を持ったのでしょうか?
それは世界を見て回り、世界の人々が武道や武士道をどのように評価しているか極真武道空手を通して知っているからです。
これ以上ここには書きませんが、是非この本を入手して読んでみてください。改めて故大山総裁のすばらしさがわかります。

ひるがえって現在の極真の現状はどうでしょう。敵にも敬意を表して共存しようとする武道精神に反して残念ながら極真の組織は分裂を繰り返してバラバラです。
分裂・競合によって極真人口は2倍になりましたが、世界大会や全日本大会のレベルは大幅にダウン、しかも40代の壮年部と少年部ばかりの道場生で一般部はほとんどいないのが全国の極真の道場の現実です。
もちろん何でも1つの組織にしなければならないわけではありません。
組織として戦うところは戦い、全日本大会等大同団結すべきところはすればいいだけです。
これが案外難しいのですが・・・・。

それなのに「世界を救うのは武道精神であり、極真精神である」などと言ったら、笑われそうですね。
しかし私も故大山総裁と同じ考えです。
争わないではいられない民族・国家・人類を救うのは日本の武道精神以外に無いのです。
武道精神は人類が生み出した人間の最高の精神文化であり、芸術品なのです。
その信念は変わりません。仮に今流行の「負け組」となってもです。
死んでも武道精神の価値に変わりはありません。
何しろ武道の本質は武士道と同じく「武士道とは死ぬことと見つけたり」なのですから。

それについては今度の本にも詳しく書くつもりです。
出版されたら立ち読みでも構わないから読んでみて下さい。
また浜井派のホームページにも武道について私の意見は書いてありますので見てください。

改めて極真の精神という原点に戻って考えれば、様々なものが見えてきますね。
今年中に何とか本とDVDを完成し出版させたいと考えています。乞うご期待。

金沢新神田総本部道場の活動

新神田総本部道場をリニューアルしてから、金沢市内の各支部が次々と使用を申し入れてくれています。やはり1階の武道空手道場のリフォームと2階の極真ジムの新築そして道場の真裏に駐車場を増設して合計20台駐車できるようになったからでしょうか?嬉しい誤算でした。

それでキックミットも厚手の新型を10個増やし、計30個のキックミットを1階に20個、2階に10個置きました。また3個のヘビーサンドバッグに加えて上段下突き(ボクシングのアッパー)用の小型サンドバッグも設置しました。
顔面ありのヘッドスリップ練習用のゴムロープも設置してあります。
マンツーマンの顔面パンチ用のパンチングミットも中島支部長が常置しているものを含めて2セットあります。
まだまだ設備を充実させたいと考えています。
あとどうしても設置したいのはランニングマシーンです。これは高価なのですが何とか1台置きたいものです。
あと2階の内側5メートル四方の本格的プロ仕様のリングには3センチの厚さのマットを敷いてあるので総合格闘技でも使えるようになっています。投げも寝技もOKです。

さらに応接室には35年以上かけた格闘技のコレクションVHS・DVDを数百本持ち込み、ボクシング・キックボクシング・K1ばかりでなくミャンマーラウェイ(バンテージだけ付けたグローブなしのムエタイ)や柔術などあらゆるジャンルの格闘技が37インチのTVでいつでも見れるようにしました(もちろん私の許可が要りますが)。ここ35年の格闘技の歴史が見れるようになっています。大型冷蔵庫には冷たい飲み物も一杯です。
大会の打ち上げや宴会もやってみたいです。
何か格闘技オタクの拠点のようになっていますね。

ここは今でも3名寝泊りが出来るようになっていますので将来内弟子も取れる可能性があります。
既に泊り込みで稽古していった練習生もいます。エアコンはもちろん風呂やウォシュレット付きトイレも完備していますので宿泊も快適のようです。
金沢から遠い支部の皆さんも泊まりこみで是非利用してください。何日でも空手三昧の生活が送れます。

そんなこんなで今更ながら自分が格闘技そして武道が好きなんだと改めて感じています。
もともとは実業で人を喜ばせて成功したい、事業家として人生を送りたいと志した私ですが、格闘技も相当好きであることは間違いありません。

またキックジムも極真OBやら新規入門者が少しずつですが入門し始めています。
これからがだんだん楽しみな総本部道場になってきました。
支部長の皆さんも何か使い方を提案してください。
何でもやってみましょう。   押忍

2008年07月22日

(続)増田章師範フリースタイルカラテセミナー(個人的感想編)

昨年の北海道での水口敏夫極真會会長との合同セミナーに続いての今回の増田章師範のセミナー。
元師匠としてホントニ至福の時間でした、一緒に稽古できたこと、その後一緒に飯を食い、一杯飲めたこと。
良くも悪くも30年経っても人間は変わらないな~とつくづく思いました、水口も増田もそして私も。
(三つ子の魂百までとは昔の人はホントニ真実を言い当ててますね。)
こんな楽しい時間はやはり師弟関係だからこそでしょう。
武道に限らず茶道・華道など技芸の師弟関係は本当にすばらしいと思います。
ただしそこには互いに対する尊敬と謙譲と感謝が存在しなければ師弟関係は成り立ちません。
またそこにはもう一つ、互いに対する許しも必要です。
師匠である私も弟子である水口氏・増田氏も完璧な人間ではありません。欠点は皆間違いなく持っています。でも互いにそれを許す気持ちを持って師弟と認めているからこそ師弟関係が30年以上続いているのです。
つくづくありがたいものです。
30年以上続いている師弟関係、ここに(親)孝(行)を原点とする極真の感謝の精神があると私は感じるのです。
心からありがとう水口師範・増田師範、そしてありがとうございます、故大山倍達総裁、押忍。

2008年07月15日

増田章師範 フリースタイルカラテセミナー

なかなか毎日書けないブログですが、今回は増田章師範の新ルール空手セミナーの感想です。
フリースタイルカラテセミナーは通常の極真空手のセミナーと異なって、解説あり実技ありの3時間セミナーでした。
感じるものは一人ひとり違うでしょうが、それぞれにとって面白いセミナーだったのではないでしょうか?浜井派はいろいろなセミナーをこれからも企画します。
自分の感性に合った指導者や技術に出会う。
浜井派は自由でチャンス(機会)を提供できる団体を目指しています。
浜井派に入って何か利益があるとか、得するとかはありません。
弱小集団ですから当然不自由もあります。
だけど自由にのびのびと極真空手を追求しましょう。顔面ありも総合格闘技も体験しましょう。
その上で自らの理想の空手・格闘技を追求しましょう。
何の得も利益も無いが、まっとうな空手をやりましょう。ただし原点の力と親孝行と感謝を忘れずに。
押忍。